食育について

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歯科衛生士と管理栄養士が
考える食育について

歯科衛生士と管理栄養士が考える食育について

むし歯も歯周病も原因菌による感染症ですが、その発症と進行は生活習慣や食習慣とも深くかかわります。食習慣は就学前の経験や生活スタイルによって大きく左右され、さらにその後の好き嫌いや偏食がお口のトラブルのリスクを大きくしたり、小さくしたりします。就学前とはいえ、実際にはお腹の中にいるとき、つまり母親の妊娠中の食生活、生まれてからの離乳食、そして幼児食の影響も小さくありません。

食育というと、何を、いつ、どのくらい食べるかを思い浮かべるかもしれません。しかし、それだけではなく、食事をするときの姿勢や咀嚼・飲み込み、さらには、呼吸の仕方などの環境的な部分も健康的なお口まわりや全身の発育につながりますので食育に含まれます。「足が床につかない姿勢では食べるときの噛む力が減少する」「口呼吸が舌の位置を変化させ、歯並びや噛み合わせに悪影響を与える」などをご存じでしょうか?

歯科衛生士と管理栄養士が考える食育について歯科衛生士と管理栄養士が考える食育について

同じ月齢でも成長発達には個人差があります。さらに食習慣や生活環境も各家庭で異なります。そのため、年齢で判断した対応にはあまり意味がありません。JR浦和駅西口より徒歩2分の「さいたま・こども矯正歯科」では、歯科医師や歯科衛生士の立場からお口の機能面での成長をみたり、管理栄養士の立場から食事バランスや形態をみたり、さまざまな角度からの情報をふまえてサポートいたします。

食育とは

食育とは

さまざまな経験を通して、食に関する知識を得て、バランスのよい食事を選択する力を身につけて、健全な食生活を実践できる力を育むことです。

農林水産省の食育の定義

「生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるもの」です。

食育基本法に基づいた「食育推進基本計画」

第4次食育推進基本計画の基本的な方針として、

(1)生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進
(2)持続可能な食を支える食育の推進
(3)新たな日常やデジタル化に対応した食育の推進

これらをSDGsの観点から相互に連携して総合的に推進していきます。

文部科学省の食育の定義

「子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けること」です。

食育を通した子供たちへの願い

食育を通した子供たちへの願い

子供たちの生きる力は、「興味」や「意欲」、そして「思いやり」や「感謝」、さらには「コミュニケーション」によって知識などが身につき培われます。大人からいわれるのではなく、子供が主体的に「食べることは楽しい」と思えるたくさんのはたらきかけが大切です。

生涯にわたって健全な心身で生きるための一翼を担うのが、「正しい食習慣」による「必要な栄養を摂る」意識だといえるでしょう。当院では子供への食の興味を促す「きっかけづくり」をコーディネートして、よりよい食生活をご提供します。好きな食べものを増やし、誰かと一緒に食べる楽しさを感じ、さらに食事づくりの喜びにも気づいてもらうのです。「食べる力」を身につけ、楽しく食べられる毎日を過ごしてほしいと願っています。

0歳の離乳食から食育ははじまります

0歳の離乳食から食育は始まります

離乳食は食べる基礎で、「生きる力を育む第一歩」ともいえるでしょう。しかし、ご家族にとっても未経験なことも多く、食事量ややわらかさなどを注視しがちですが、大切なのはその内容です。食事をするときの姿勢や、咀嚼、飲み込み方法。スプーンでのあげ方やスプーンの形も歯並びや顎の成長に関わってきます。乳幼児期が、これからの一生の口腔内環境を決めてしまうことも知ってほしいのです。

食の好き嫌いの傾向が決まり、噛む基礎が得られるこの時期に歯科医院でのサポートを受けましょう。そして正しい知識を得て、“生涯むし歯ゼロ”を目指しましょう。

手づかみ食べは脳の発達につながります

離乳食を手づかみで食べるのは大切な脳の発達につながります

目の前の食べるものを赤ちゃんが手で触って、その感触を覚え、食べるか食べないかを判断できるようになるので、「手づかみ離乳食」は大切です。

とくに上下の前歯4本ずつが生えて前歯が使えるようになる「前歯期」に、一口で食べられる量の感覚を身につけ、「唇で捉える」「前歯で噛み切る」「しゃぶる」「なめる」ができるようになります。その際には食べものを口の中まで入れてしまわないように注意しましょう。口唇と前歯を使って食べものを捉えれば、お口まわりの筋肉が発達し、鼻呼吸も身につきます。また、舌の運動や動きを覚えさせることで、発育などに良い影響を及ぼします。

噛むことはとても大切です

噛むことはとても大切です

よく噛んで食べると、唾液がたくさん分泌され、消化吸収されやすくなります。栄養補給ができるとともに、満腹中枢が刺激されるので食べ過ぎ防止にもつながるのです。とくに子供は消化に時間がかかりますので、よく噛んで食べると胃腸への負担を減らせます。おいしさを味わい、食事の楽しさを感じることも大切です。

また顎の筋肉を使うことによって、脳への血流量が増え、脳神経も刺激され、ホルモンが分泌されるので、意欲向上や運動神経の発達にまで関連するともいわれているのです。「よく噛む」とさまざまな相乗効果が期待できます。

よく噛むメリット
  • 唾液がよくでる
  • 脳の発達につながる
  • 肥満の防止が期待できる
  • 筋肉の成長につながる
  • 骨の発達が促される

むし歯になりやすいお菓子・むし歯になりにくいお菓子

むし歯になりやすいお菓子

むし歯の原因菌は「糖」をエサにして「酸」を出し、歯を溶かします。そのため糖分がたくさん含まれている、歯に付着しやすい、口の中に長時間残りやすいお菓子はむし歯が心配です。

  • チョコレート
  • クッキー
  • ジュース
  • スポーツドリンク
  • キャンディー
  • ガム(糖分を含む)
  • ドライフルーツ など
むし歯になりにくいお菓子

むし歯になりにくいのは、糖分が少なく、歯に付着しにくく、お口の中に長時間残らず、食物繊維の多いお菓子です。

  • 砂糖不使用のクラッカーやビスケット
  • りんご
  • 煮干し
  • チーズ
  • ヨーグルト
  • ゼリー
  • せんべい
  • ナッツ類
  • 野菜チップス など

食育のイベントについて

食育のイベントについて

歯の健康、そして全身の健康のためには「食育」はとても大切です。さまざまな知識を楽しく学んで身につけてもらえるように、当院では、管理栄養士や歯科衛生士が主体となって企画する食育のイベントを開催しています。定期的ではありませんので、ときどきスケジュールをチェックしてみてください。